昭和ノスタルジー
みなさんこんにちは
この画像、何だかわかります? 先日修繕で街を歩いていたときに見かけたのですが。
言ってしまえば何のことはないただのコンクリート打ち放しの壁、
なのですが、実はとても懐かしく、非常に手のかかる方法で打設されたコンクリート壁なのです。
現代ではあまりにコストがかかるのせいか、ほとんど見掛けなくなってしまいました。
かつて、ベニヤがすごく高額だったか、ものがない時代(と諸先輩方から聞き及んでいるのですが)、コンクリートを打設する際の型枠は無垢の木の板を並べていたのです。
そして当然ですが、できた面は木の模様がコンクリートについていますので
とてもやわらかく、表情の豊かなものになるのです。
イタリヤはベネチアの郊外にカルロ・スカルパという建築家が設計した「ブリオンヴェガの墓」という建築があるのですが、ここではこの打設方法が効果的に随所に用いられています。
気が付かれましたらほんのひと時、脚を止めてご覧になってみてはいかがでしょうか。
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