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昭和ノスタルジー

2012 年 8 月 10 日

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みなさんこんにちは

この画像、何だかわかります? 先日修繕で街を歩いていたときに見かけたのですが。

言ってしまえば何のことはないただのコンクリート打ち放しの壁、

なのですが、実はとても懐かしく、非常に手のかかる方法で打設されたコンクリート壁なのです。

現代ではあまりにコストがかかるのせいか、ほとんど見掛けなくなってしまいました。

かつて、ベニヤがすごく高額だったか、ものがない時代(と諸先輩方から聞き及んでいるのですが)、コンクリートを打設する際の型枠は無垢の木の板を並べていたのです。

そして当然ですが、できた面は木の模様がコンクリートについていますので

とてもやわらかく、表情の豊かなものになるのです。

イタリヤはベネチアの郊外にカルロ・スカルパという建築家が設計した「ブリオンヴェガの墓」という建築があるのですが、ここではこの打設方法が効果的に随所に用いられています。

気が付かれましたらほんのひと時、脚を止めてご覧になってみてはいかがでしょうか。